理想的な住宅を建てるための知識~快適な住宅の実現~

注文住宅の魅力

宮大工の始まりは僧侶

宮大工とは、その字が示す通り寺院や神社、神輿などの造営や修理に専門に携わる大工のことです。別名を、堂宮(どうみや)大工ともいいます。宮大工は、飛鳥時代に渡来した二人の僧侶、慧滋(高句麗から)と慧聡(百済から)が、奈良の明日香村に飛鳥寺を建立したのが始まりといわれています。そして、聖徳太子がこの二人より建築技術の教えを受け、日本最古の木造建築とされる法隆寺などを建てました。さらに、聖徳太子が創建に関わった四天王寺は、百済から招かれた三人の宮大工により建てられましたが、この三人のうちの一人が創業した金剛組は、江戸時代まで四天王寺専属の宮大工として活躍しました。金剛組は、経営の形を変えながらも現在に至るまで永く、宮大工の仕事を続けています。

未来に残すべき日本の伝統的な技

宮大工の仕事は、肉体労働であると同時に天候に左右される仕事であるために、その収入の不安定さから後継者不足に悩まされているのも事実です。と同時に、神社や寺院の建築自体もとても少なく、それだけを受注して仕事を続けることは困難といえます。しかし、宮大工の建築は「木組み」と呼ばれる木を組み合わせ、釘を一本も使わない技術と「礎石」と呼ばれる石を土台にし、その上に柱を建てる独特のものですです。この建築技法により、日本の建物は数多くの地震に耐えてこられたといえます。後継者や新築建造物が少なくなったからといって、日本に地震が起こる限り、この優れた技術は容易には廃れないだろうと思われます。すでにこの伝統技術の大切さに気付いている人は少なくはないからです。